「外の道」Play

(2020.7.29 updated)

実演 1場-4場 ワンカット 無編集

1-4場
俯瞰(4854秒)
島忠 (4943秒)
山鳥士郎(4841秒)

抜粋
1場・百瀬由香里(1152秒)
2場・寺泊満 → 寺泊洋子(1104秒)
3場・寺泊洋子 → 寺泊満(1151秒)
4場・三太(712秒)

 

 

ここまでの稽古で試したことの記録。
戯曲のト書きに従い、場所と時間と関係性を曖昧にしたままで、どういう居方があるのか。
上演に必要な環境(家具や小道具などのモノ)はどういうものか。
また環境が俳優の動きや居方にどう影響するか。
登場人物それぞれの性格、持ち味。
観客を聞き手の一人として、関係させるにはどうするか。
などなど。
まだ客席を意識した位置取りはしていないので、閉じた空間になっている。
途中経過は映像での発表となったので、閉じたままカメラを中に入れた(登場人物視点)。
俯瞰の映像で全体を把握できる。
(前川知大)

 


 

1-4場

島忠

・傍観者として見ていると、急に役割を振られる感覚、またしばらく傍観者に戻ると、急に参加しだす…という、島忠の急な参加が面白いです。そして、薬丸くんは映像撮るのが上手ですね。(池谷のぶえ)
・演者が撮ってるから当たり前だが臨場感がある。一緒に舞台に立ってる感覚。全体を捉えるからか一番見やすかった。あるいは薬丸くんの撮り方が上手いのか?(安井順平)
・歌舞伎を(舞台上に客席がある)羅漢席で見た時の事を思い出しました。(浜田信也)
・カメラという異物感。スタンバイ中のピンと張りつめた空気。これってもう“本番”だよね、とみんなが気付いてしまった瞬間でした。 (豊田エリー)
・撮影しながらだと、相手の芝居を聞くことも難しいし、芝居が受けられない。カメラを撮りながら芝居をする技術を養わなきゃいけないなと思いましたが、出来ればその機会は今後訪れないでほしいです。(薬丸翔)
・映っていない、島の表情をものすごく想像しながらやりました。ラーメン屋の行列に割り込まれ憎悪してる男の顔面はどんなだろう?と。こんな感じでしょうか。(盛隆二 イラスト最下段)

山鳥士郎

・犯人視点のミステリーのようで、後々芽衣に押し寄せる謎に士郎が関わっているのでは、と観てから妄想しました。(森下創)
・士郎とは姉弟関係なので、対面して会話することも多かったのですが、今回の映像を見て、対面して会話する際、なんとなく相手から自分への視点を予測しながらやってるのだな…と感じました。自分を見てる風景が画面と似ていて。(池谷のぶえ)
・客観視した時に、島忠の映像ととても近いと感じました。登場人物としての距離感の問題なのだろうと思いました。客席で言うと下手側か上手側かというぐらいの差なのかなと。(薬丸翔)
・島視点とは対照的に姉の芽衣との会話から家庭的なのんびりとした居心地の良さが感じられました。(大窪人衛)
・カメラワークのぎこちなさが目について、反省点がすごく多いです。あれ?イメージとちょっと違うな、とか。自分は映りませんが、自分の出演してる作品をDVDで見てる時の感覚だなと思いました。(浜田信也)

 

抜粋

1場・百瀬由香里

・なんでこのカメラは、やたらと小さいおじさん(森下創)を追いかけてるんだろうか。(盛隆二)
・百瀬は自由に、見たい所を見ている。豊かだなぁ。(浜田信也)
・百瀬は豆蔵の行動にすごく意味を感じています。豆蔵はこっそり暗号を残していくんですけど、からかわれてるだけなのかも。(清水緑)
・清掃作業していたら突然若いお嬢さんにストーキングされて怖かったですよ。(森下創)
・士郎が台詞をまさかの面白ミスしたのがこの回のハイライト。人のミスってなんでこんなに楽しいんだろう。浜ちゃんご馳走様です。(安井順平)

 

2場・寺泊満 → 寺泊洋子

・この視点を初めて見たら、寺泊満はどんな人なんだろう…という好奇心が沸沸わいてきますね。洋子さんから、いろいろ細かいんです…と紹介されて初めて画面に登場した時、この人か‼︎ と、知ってるのにおかしくて笑ってしまいました。(池谷のぶえ)
・家庭内の個人的な会話なのに、平然と聞き手としていられることが楽しかったです。そしてだいたいみんな洋子の味方です。視点が途中で変わることで、どちらの話も本当だと思えてきます。(清水緑)
・夫婦の家を覗き見してるような感覚になりました。カメラ持ってソファの裏にスタンバイしてる安井さんの後ろ姿が面白かった。(盛隆二)
・撮影しながら芝居なんてするもんじゃないな。二つのことを同時に出来るような器用さは持ち合わせていなかったようだ。難しい!出来ると思ってた自分も恥ずかしい。みんなの苦労がやってみてわかりました。(安井順平)

 

3場・寺泊洋子→寺泊満

・一人語りから、対話に移る為、俯瞰から目の前にいる人物のヨリに移行するのは面白かったです。でも、対話してからは、どうしても、聞いてる洋子のリアクションが見たくなってしまいました。(薬丸翔)
・他の視点と比べて、圧倒的に2人の距離が近く感じるのは、やはり夫婦だからなんだなと妙に納得しました。距離感という点で、客席から芝居を見る時の視点と1番大きな違いを感じました。(浜田信也)
・三年暮らしている旦那に急にキレイだと言われ動揺しつつも、目を逸らさず直視している状況なのが洋子の強さみたいなものに感じられました。エリーさん撮るの上手い。(盛隆二)
・小さなモニター越しに寺泊と話していると、自分は此処に居ないのでは?未来からこの場面を覗きに来たのか?という不思議な感覚に。今、実際にその少し先の未来に居て、あの時を覗いています。(豊田エリー)

 

4場・三太

・怪談映像ですね。笑  でも、一番初めに画面が会釈してるので、悪い子じゃないんだな…というのが伝わるのが面白い。そしてまた、この映像を初めて見たら、三太は妖怪のような異形のビジュアルを想像しそうです。(池谷のぶえ)
・小説「別の道」を読んでから見ると、印象がガラリと変わります。真実がいくつもあります。(清水緑)
・私物ダンボールを持つところは(大窪)人衛はカメラを持っているため、私が裏から回り込み、ピタッとくっついて持っているのです。こういう映像ギミックは大好きです。(安井順平)
・モニターを観ながら芝居をしていると目の前にいる相手が段々と鏡の向こう側にいるかのような錯覚を覚えました。終わってからは、芝居とはまた別の妙な達成感がありました。(大窪人衛)

 

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