表・金輪町タウンガイド(金輪町観光協会発行)

(2021.2.12 updated)

◾️金輪町(こんりんちょう)

 

人口3万人ほどの小さな町で、隣接する多聞市のベッドタウン的な位置づけ。中心となる駅前にはこぢんまりとした商店街があり、街道沿いにはいわゆる全国展開のチェーン店が並ぶ。車で5分走れば田畑が広がり、山や海など豊かな自然が見えてくるありふれた町。

 

北関東内陸の小さな地方都市であることが多いが、日本海に面した港町、信州の山間の町、四国の農村など場所はまちまち。ランドマークは大岩と呼ばれる切り立った岩山。古くから磐座として信仰の対象であり、後に仏教と融合。麓の金輪寺は今も多くの参拝者を集める。上部に露出した地層が町名の由来。

 

奇妙な事件や都市伝説が多く、オカルトやスピリチュアル系の好事家の間では有名な町。

 

表・金輪町観光協会発行

 

こんりんFM DAY×DAY

金輪タウンFM火曜日コーナー 街角ズームアップ(文字起こし)

ナビゲーター:大河原不二夫(おおがわら ふじお)
ゲスト:江口塔而(えぐち とうじ)、山田輝夫(やまだ てるお)


大河原:時刻は2時ちょうどになりました。ここからは街角ズームアップの時間です。えー、突然ですが皆さん「要石(かなめいし)」って聞いたことありますか? 要石というのは、その土地の不思議な力を鎮めるために置かれた石、ということです。場所によっては地震を鎮める言い伝えがあったりするそうですね。ま私も詳しくは知らないんですが、なんとそれが金輪町にも、あるんですね。ご存知でしたか? 私は知りませんでした。その要石、これが最近パワースポットとして密かな人気を集めつつあるんですね。そこで今日はその要石の仕掛け人に、お話をうがかってみようと思います。では今日のゲスト、江口塔而さんと、山田輝夫さんです。
江口 :あ、どうもー、江口です。
山田 :山田輝夫です。
大河原:よろしくお願いします。簡単なご紹介をこちらから。江口さんは、不動産会社勤務。日常業務の傍ら、様々な街づくりを通して、金輪町を盛り上げていこうと考えているそうです。
江口 :はい。
大河原:最近は、増え続ける空き家をリノベーションして、シェアハウスとしてレンタルするというのが、新聞で取り上げられてましたが、あれは江口さんのお仕事。
江口:そうですね。昔からこの辺りは、工場で働く外国人の方が多いじゃないですか。そういう方々に大変喜ばれています。
大河原:問題になってましたもんね、住み込みの寮とかが、ひどいって。人権問題だって。
江口 :そうなんですよ。役所から相談受けまして、視察したんですが、これはもう21世紀じゃないだろうと、はい。
大河原:そんな江口さんですが、不動産業の情報網を活かして、金輪町ミステリーツアーというのをネットで紹介されているんですよね。振り幅すごいですね(笑)。これは個人的に?
江口 :個人的です。これはもうはい、会社に迷惑かけちゃまずいんで、あくまで個人的に。
大河原:でもこれ、結構人気出ちゃってますよね。
江口 :そうなんですよねぇ。
大河原:県外からのお客さんも多いと聞きます。
江口 :いやもうほとんど県外ですよ。東京の方も多いです。
大河原:すごいですよね。そして、もう一方は、山田輝夫さん。えーと、哲学者、となっておりますが、えー、どこか大学で教えていらっしゃるということでしょうか。
山田 :いや、そういうタイプじゃないので。そういう象牙の塔に閉じこもるタイプじゃなくて、ソクラテス系ですね。日々日常の中で疑いを持ち続け、問いを発していこうという。
大河原:はー。え、普段はどういう活動を?
山田 :そうですね、不思議だなぁということを見つけては、不思議だなぁと思っています。
大河原:なるほど。うーん、ミステリーな感じがしてきました。というお二人で、金輪町ミステリーツアーを企画してらっしゃるわけですが、これはどういったものなんでしょうか。
江口 :まぁいわゆる七不思議ですね、金輪町にも結構あるぞ、という。
大河原:ありますか?
山田 :ありますね。7じゃ済まない数ですよ。
大河原:そうなんですね。今日話題にする要石というのも、その中の一つということですが、この要石、ミステリーツアーの枠を飛び出して、今とても人気ということです。これはですね、空き地にぽつんと置かれた、高さ1mほどの大きな石なんですね。ここに写真があるんですけど、なかなかこれ、意味深と言いますか、やっぱりちょっと不思議な感じがしますね。石に巻いてあるこの、しめ縄ですか、これがまたなんとも。番組のホームページに載せてありますので、皆さんも見てみてください。この要石、不思議な噂があるんですよね。
山田 :ええ。立派な石にしめ縄を巻いておくと、それだけでもうちょっとありがたい感じがするじゃないですか。すると人間てのは自然と立ち止まって、手を合わせたり、小銭を乗っけてみたり、石を撫でてみたりしますよね。
大河原:はい、やっちゃいますねぇ。
山田 :これはもう人間の性ですね。素通りできない。まぁそうやって自然と、あの石はそういう扱いになっていったわけですが、ある女性がインスタであの石のこと書いたんですね。いっぱいパワーをもらいました的なことを。その時にこう、撫でた時に、熱を感じたというか、暖かかったんですって。
大河原:石が?
田 :石が。
大河原:ええ。なんか、パワーが出てるってことですか?
山田 :わかりません。まぁでも、それが噂になりまして。気になった人が触りにいきますよね。
大河原:ええ。
山田 :でお賽銭おいて、お祈りして、最後に撫でてみるわけです。で、うわほんとだ、あったかい、なにこれ、となる。
大河原:ええぇ。
山田 :もちろん全員じゃないですよ。どちらかと言うと、熱を感じる人の方が少ないみたいですね。でもそれが口コミで広がって、あの有様です。
大河原:土日は行列ができてるそうですね。あの石に何か秘密があるんでしょうか?
江口 :あの石は僕が買ってきた、ただの庭石です。
大河原:え? 庭石?
江口 :ええ、キリヤマガーデンで、売れ残ったのを安く譲ってもらいました。
大河原:ええー、それは、言っていいんですか? 大丈夫ですか?
江口 :まあ、はい。
大河原:全然ご利益なさそうじゃないですか。
山田 :違うんすよ。パワーがあるのは石じゃなくて、あの場所なんです。
大河原:場所。
山田 :あの土地、ピンポイントでなんかこう、ホットスポット的に不思議な力が吹き出してるんじゃないかと、我々考えてまして。それを鎮めるために、あの石置いたんですね。
江口 :あそこ今は更地ですけど、前は建物がありまして、ちょっとそこでね、変なことが連発しまして、これは普通じゃないだろうと。
大河原:変なこと?
江口 :ちょっとここでは言えないようなことが、はい。
大河原:おいおいおい。
江口 :しばらく空き家だったのをウチが買い取って、自社物件として扱ってたんですね。そしたらまぁ、変なわけですよ。
大河原:それは実際江口さんが?
江口 :ええ僕の担当だったので。
大河原:言えないようなことが、その家で。
江口 :まあ、はい。
大河原:いやいやいや。
江口 :で、困ってたところ、このテルオヤマダ氏に相談して、ま今の形に落ち着いたといいますか。
山田 :あの土地はね、使っちゃいけないんですよ。少なくとも人が住むには適さない。世の中にはそういう土地があるんですね。古い神社や祠、道祖神なんかがあるところは注意しないと。
江口 :再開発とかでそういうのを動かすと、やっぱり何かありますからね。
大河原:聞いたことありますよ。なるほどぉ。
江口 :更地にして、ここはもう使えませんよ、とあの石を置いたわけですが、結局こういう形で聖地みたいになってるのが不思議ですよね。
大河原:いやぁ、すごい。あるんだなぁ。
江口 :だから僕ら別に仕掛け人とかじゃなくて、パワースポットと言い出したのも一般の方ですし。要石という名前もいつの間にかそう呼ばれてたというだけで。
大河原:そうなんですね。いやあの、番組のディレクターとADが行ったんですよ、要石。パワー感じたそうですよ、ADの子。熱かったって。
江口 :おお。ディレクターの方は?
大河原:感じなかったそうです。
山田 :あぁ、ピュアな心を失ってますね。
大河原:(笑う)残念ですねぇ。僕大丈夫かな。
山田 :ああいう所はね、信じる心が試されるんですよ。疑ってかかっちゃ駄目です。
大河原:深いですね。そういう山田さんは?
山田 :感じますよ。僕なんかもう危険なレベルで受け取っちゃうんで、正直あんまり近づかないようにしてます。
大河原:怖いなぁ。えー、今日取り上げた要石は、金輪橋交差点を西へ進んだあたりです。あれですね、金輪木象嵌の直売所近くですね。
江口 :そうですね。ただあの駐車スペースが二台くらいなので、路駐する方が結構いらして、近隣から苦情も出てるんですね。すいませんが、混んでる時は少し時間を置いて、いただくと助かります。
大河原:ご協力お願いいたします。えー、お時間となってしまったのですが、ミステリーツアーについてもお話聞いてみたいので、ちょっとね、またぜひ、スタジオに遊びに来ていただけると嬉しいですね。
江口 :あ、それはもう、はい、嬉しいです。
大河原:ぜひぜひ。はい、というわけで今日はパワースポットとして人気を集める要石について、仕掛け人の江口塔而さんと、山田輝夫さんにお越しいただきました。どうも、ありがとうございました。
江口・山田:ありがとうございました。
大河原:お知らせの後は、交通情報です。

 

GALLERY

水守神社から南へ坂道を下る。麓の市街地をのぞむ。

 

山の麓にある、宿泊できるレストラン(オーベルジュ・ウォールデン)。夜の金輪町。

 

夏、要石(かなめいし)。後ろに大岩と大岩神社。

 

秋、公園前交番付近。

 

骨壺橋(遺跡跡地)から、ボウリング場を眺める。手前、濁川(にごりがわ)。この川と街の北側に流れる鏡川(かがみがわ)に挟まれた形で、金輪町の市街地があります。

 

冬、曇り空の日。金輪高校。

 

朝の金輪寺。境内の鶏。

 

 

 
■動画の公開、終了いたしました。
 
「聖地X」上演記録
 
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